<<第五回ガンダムSEED Destiny 座談会>> 〜最終回について〜 ミリアリア「それでは第五回座談会を行います」 ディアッカ「議題は最終回について・・・か・・・」 ミリアリア「もちろん」 レイ「シン、別室にいなくてもいいのか?」 シン「何で俺が」 アスラン「ラスト二話分のクレジットをみた人?」 (シン以外挙手) シン「え、何、何なわけ?」 マリュー「・・・・・・・・・まあ知らなくても良いんじゃ」 ムウ「俺としては、俺が未だネオのままだったのが・・・」 タリア「スタッフがサボったのか、あるいは前作を見ていない人に配慮したのか・・・」 メイリン「でもサボったのなら、キラさんが一番になってるのもおかしいですし」 ルナマリア「(さらりと言っちゃったわねー・・・)」 シン「・・・・・・・・・はっ?!」 ステラ「シンの名前、三番、だった」 シン「・・・う、そぉっ?!」 ラクス「はい、確認VTRどうぞ」 (天井からモニターが下がってくる) シン「・・・・・・・・・・・・な・・・なんでだーっ!!!」 レイ「アニメ史上初、かもしれないな」 アスラン「・・・まあ本編見てれば当たり前というか」 カガリ「48話もっただけでも・・・」 シン「俺が! 俺が主人公だったんじゃなかったのか! 唯一の、唯一の・・・っ!!」 ラクス「唯一の、というなら、随分前に破綻してましたわよ」 シン「唯一の最後の拠り所だったんですよっ!!」 アスラン「ま、俺は二番だし?」 カガリ「考えてみればアスラン・・・お前前作も今作も準主人公・・・?」 キラ「すごいねえ」 カガリ「・・・言っとくが、キラ、お前も相当なんだぞ?」 ミリアリア「主役の座奪還だものねぇ」 キラ「え・・・そんな、僕はそんなつもり無かったんだけど・・・」 ムウ「機体のコマーシャルもなー、最初はシンを先にやってたのに気が付いたらキラを先にやってるんだよな・・・」 デュランダル「あまりに自然だったね」 タリア「自然すぎて、しばらく気付かなかったものね」 ミーア「・・・シンが、落ちているんですが」 レイ「だから別室に行けと言ったのに」 ステラ「シン・・・大丈夫、シン、がんばった」 ラクス「トリはキラとレイにかっさらわれましたけどね」 アスラン「さ、シンを弄るのはこれくらいにして本編に移るぞ」 ルナマリア「・・・とは言っても・・・(同じことのような・・・)」 メイリン「最終回、というより全編を通しての感想にしたら?」 ミリアリア「とりあえず皆さん最終回の感想は?」 ラクス「まあ、予想通りですわね」 ミーア「予想の8割方合ってました」 ムウ「こちら側はほとんど無傷だったしな・・・俺の記憶も戻ったし」 メイリン「そこですよ」 アスラン「まさか・・・戻るとは・・・」 ムウ「愛の力だ!」 カガリ「機体のおかげだろう・・・」 マリュー「一瞬心臓が止まるかと思いました・・・」 キラ「一瞬まともに惨殺計画考えましたよ」 ムウ「・・・キラ、お前微妙に性格変わってないか・・・?」 キラ「この件だけですから」 ムウ「そうですか・・・」 ルナマリア「えーっと、シンは降格してよかったとしみじみ思いました」 メイリン「私は、シンがお姉ちゃんを殺しそうになった時は怖かったです」 ルナマリア「その件は、アスランほんっとうにありがとうございました」 アスラン「いやいや・・・色々当然だし」 デュランダル「最期は・・・まあ色々と幸せだったかな」 レイ「タリアさんには・・・その、申し訳なかったのかもしれないんでしょうが」 タリア「いいのよ、べつに」 ミーア「感動でした、愛ですねー・・・」 タリア「やっぱり私がいないと駄目ねーって思っちゃったから」 マリュー「そうですよねー」 ディアッカ「イザークがなー、援護に行くと言い出した時はなー・・・」 イザーク「そっ、あれはだなあっ!」 メイリン「格好よかったです」 マリュー「砲撃の時は教えてくれてありがとう」 イザーク「・・・あれは、あれは軍人として当たり前のっ」 ディアッカ「まあこいつ素直じゃないから、後で手紙でも書いてやると喜ぶから」 イザーク「ディアッカ貴様っ///」 カガリ「でもこの二人、以外とおいしい役回りだったよな」 ディアッカ「そのために最初から月に張り付いていたんだよっ・・・!」 ミリアリア「え、そうだったの?」 ディアッカ「・・・まあ、その話は置いといて、最終回感想言ってない人がいるだろ?」 ステラ「・・・また、シンとあえた、うれしかった」 ルナマリア「良かったね」 ステラ「うん」 バルトフェルド「なんていうか・・・後味があまりよくないというか・・・そのな、根本的な事は何も解決せずに終わったわけだし」 カガリ「その後は・・・やるしかないだろう」 ラクス「その意気ですわ」 アスラン「俺としてはキラが無事で何よりだ・・・が、何であそこに何も言わずに入っていったんだキラっ!」 キラ「え、ええっ?」 ラクス「私も見ていてはらはらしましたわ・・・ギリギリまで出てきませんでしたし」 アスラン「大体、お前は銃の腕前なんて素人当然なんだぞ、胸を真直ぐ狙ったって普通あたるかっ」 キラ「一応アスラン教えてくれたし」 アスラン「・・・セーフティ、外してたろうな」 キラ「・・・・・・・・・?」 カガリ「キラーっ・・・(突っ伏し」 アスラン「キラ、お前、あの時もしレイやタリアさんがいなくて、本当に議長が撃ってたら、どうするつもりで」 レイ「・・・大丈夫だ、ギルのセーフティも外れていなかったからな」 デュランダル「Σ( ̄□ ̄|||)」 タリア「あなたのことだからどうせ弾も一発だったんでしょう、自殺用に」 レイ「だからといってセーフティも下ろさないなんてマヌケすぎます、軍人が見ればわかりますよ」 キラ「僕気付かなかったけど」 アスラン「キラ軍人じゃないし、たぶん」 ムウ「自分のセーフティの有無が分かってない奴は分かんないと思うぞ・・・」 メイリン「結局あの時のレイの行動はいろんな意味で正しかったと・・・」 ミリアリア「はい、次、ちゃきっと最終回感想どうぞ」 マリュー「・・・なんだか、キラが目立ってた最終話だったわね・・・」 ルナマリア「・・・主人公、ですから」 (一同しばし沈黙、視線シンへ) シン「・・・なんですか、俺の感想を聞きたいって言うんですか」 ミリアリア「さ、どうぞ」 シン「・・・・・・・・・・・・」 ルナマリア「し、シン?」 シン「・・・・・・・・・・・・皆さんに聞きたい事があります」 ムウ「な、なんだ?」 シン「俺は、一体何だったんですか」 ミーア「ザフト赤服パイロットその1」 アスラン「フェイスその1」 ラクス「アスランを戻すための布石」 シン「・・・・・・・・・・・・・・」 ステラ「ステラ、守ってくれた」 ルナマリア「・・・そういえば、私が守ったわね・・・シン・・・」 シン「うっ」 レイ「・・・まあ、シンはシンなりにやっただろうが、ミネルバのパイロットその1だな」 メイリン「・・・さりげなく皆さんフォローが無いですね・・・」 カガリ「まあ、メインキャストの一部ということで」 シン「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・どうも」 キラ「え、でもこの番組が始まった時にアスランが今度の主役は黒髪の赤い目の子だって・・・君だよね?」 アスラン「言ったっけか?」 キラ「うん、それで僕が第一話は出演ないけど良い子で待ってろって」 アスラン「ああ、そういえば」 ミリアリア「・・・今ので完全にシンもおちたようだし、皆さん今のうちにいいたい事をどうぞ」 イザーク「(フォローゼロだな)」 ラクス「そもそも、キャラの多さも問題だったと想いますわね」 ディアッカ「(この座談会の人数も多かったなーと今更ながらに思います)」 カガリ「多かったな・・・おかげで最終回、私ほとんど出てない、というか喋ってない」 ミーア「でもカットがちらちらと最後まで入ってたじゃない」 カガリ「そう、カットがな。おざなりで単に忘れられないようにとかそんな感じでな」 ディアッカ「・・・でも喋った時はクレジットトップだっただろうが・・・」 カガリ「当然だ」 ミリアリア「で・・・と、キラ?」 キラ「ん?」 ミリアリア「キラの感想は?」 キラ「ネオジェネシスが止められて良かった」 カガリ「・・・・・・・・・・それだけか?」 マリュー「まあ、確かにそうなんだけど」 アスラン「ほら、全体を通してとか」 ラクス「色々ありましたでしょう?」 キラ「・・・・・・・アスランが無事でよかった」 アスラン「キラ・・・」 シン「・・・そりゃあよかったですねぇ」 キラ「うん(他意はない)」 シン「・・・・・・・・・(怒」 ルナマリア「ええっと・・・シン、キラさん他意はないから」 メイリン「純粋にアスランさんが生きてて嬉しいなーって思ってるだけだろうから」 アスラン「俺はキラがいるなら天国だろうが構わん」 シン「なんでっ・・・なんでこんなほへほへした天然のホモが主役の座をっ・・・!!!」 ラクス「キラだからです」 シン「それで説明になってるとでも思ってるんですか!!」 カガリ「オフィシャルでも認められたからな、問題ない(ED参照)」 シン「だから、なんであんなぽけらったとした人が!」 アスラン「かわいいから」 レイ「実際強い」 ミリアリア「その普段とのギャップがいいのよ〜」 シン「でも! バトル物のヒーローがそんなんで良いとでも思ってるんですか皆さんは!」 カガリ「・・・・・・・・・いや、キラは今回主役でヒロインだから」 シン「・・・・・・・・ヒロインて女がなるもんじゃ・・・」 ムウ「違うぞ少年、美人がなるんだ」 ラクス「そして美しさの中に強さと儚さを秘めている人を言うのですわ」 ルナマリア「・・・なるほど、だからですか」 シン「そう言うものじゃなくてというか納得するなよルナ!」 ルナマリア「だってキラさん全部当てはまりそうだもの」 シン「じゃ無くて! じゃあヒーローは誰だってんだよ!」 アスラン「俺」 カガリ「・・・じゃあラクスは参謀か」 ラクス「そうですわね」 タリア「・・・・・・・何か間違っているような」 デュランダル「けど正しいような」 レイ「まあ、最終的にギルが争っていた相手はラクス嬢ですし」 メイリン「ヒロインの恋人がヒーローなんだから、合ってるような・・・」 バルトフェルド「・・・・・・・・・参謀同士の争いは見てて怖い」 ムウ「ってゆーかわかんない、俺アホだから」 シン「・・・・・・・・・・・・」 バルトフェルド「やってる事は分からなくても空気とかが肌に突き刺さるっつーか」 シン「・・・・・・・・・」 ステラ「シン、どうしたの?」 ミーア「そっとしておいてあげた方がいいような・・・」 シン「どうせどうせどうせどうせどうせ」 ステラ「シン・・・怖い・・・(涙目」 ムウ「こっちおいでステラ、なんか危ないからソイツ」 ステラ「・・・・・・・・うん」 シン「どうせどうせ俺はばかですよええばかでしたとも!」 アスラン「過去形か?(にっこり」 ムウ「別にバカでもMS乗れるぞ」 レイ「乗るだけなら」 イザーク「乗った後自分でその都度考えられんような奴はすぐに落とされるのがオチだ」 アスラン「よかったなあ落とされなくて。これもひとえにキラの慈悲のおかげだ感謝しろ」 シン「・・・!!(口を開くが言葉が出てこない」 ディアッカ「いやでも、腕前はすごいんだろ?」 ミーア「赤服ですし」 イザーク「ふん、俺達の世代とは質が違う」 ディアッカ「・・・それは・・・まあ」 ミリアリア「そうねえ、通信席で見てるだけでも動きがね・・・」 デュランダル「君達の代は特に質のいい人材が揃っていたからね」 タリア「同じ赤でも力差があるって事ですね」 ルナマリア「・・・・・・スミマセン・・・・・・」 タリア「ルナ達が謝ることはないのよ」 レイ「そうだぞ、それにルナはよくやった」 アスラン「ああ、あの間合いに入ってこれるとは感心した」 メイリン「そうだよ、だからシンも死ななかったんだし」 ラクス「・・・・・・・・・そこで華々しく散ったほうが良かったかもしれませんけど」 キラ「ラクス、そんなこと言っちゃダメだよ」 アスラン「でもその方が目立てたな」 キラ「だって・・・だってアスランと後輩の子を戦わせるなんて、アスランがかわいそうだよっ」 ディアッカ「・・・・・・・・・論点が違わないか」 アスラン「キラ、俺は全然気にしないから」 ルナマリア「というか、私があの時止めに入らなかったら殺る気でしたよね」 アスラン「まさか、ただ再起不能にするだけだよ」 カガリ「肉体的にも精神的にも・・・か?」 アスラン「なんたって、シンはフリーダムを完全に敵視してたし落とす気も満々だったしね」 シン「あ、れはっ」 アスラン「言い訳無用」 レイ「・・・・・・・今にして思えば、その前に貴方がさっさと向こうに行っていればああもならなかった気もしますが」 マリュー「そしたらキラ君を意地でも守るものね」 アスラン「さっさと行こうとしてれば俺殺されてましたよね議長?」 デュランダル「はっはっは、何を言うんだいアスラン」 タリア「・・・・・・そうね」 ルナマリア「・・・・・・・一回キラさんと連絡取った時が最初で最後のチャンスでしたよね」 カガリ「・・・まあ、あの時はどっちに転ぶ要素もあったしな・・・」 バルトフェルド「・・・盛り上がっている所悪いが、坊主が沈没してるぞ」 ミリアリア「あの時キラが強がらないで、首傾げながら『お願いアスラン』とでも言えばよかったのに」 キラ「ラクスが、「甘やかしてはいけません」って」 カガリ「子供の躾か」 キラ「だから頑張りました」 アスラン「何か頑張る方向違わないか・・・?」 ラクス「だって、アスランをザフト内に入れて置けば有力な情報が手に入るかもしれませんでしょう?」 アスラン「Σ( ̄□ ̄|||)」 レイ「・・・そうとは知らずにスパイ」 ルナマリア「最終的に見事引っ掻き回していってくれましたしね・・・」 デュランダル「お、恐るべしラクス・クライン・・・」 ステラ「・・・シン、大丈夫?」 シン「だ〜か〜ら〜!!」 キラ「シン・・・思い通りにならないからってね、怒っちゃいけないんだよ?」 ディアッカ「それじゃイザークと一緒よ〜?」 イザーク「それはどういう意味だっ!!」 ディアッカ「さ〜てどういう意味でしょうねえ〜♪」 アスラン「イザーク・・・・少しは成長したと思ったんだが」 イザーク「してるわっ!!」 マリュー「・・・皆、シン君の話題って続かないのね」 ミーア「議題その1で語りつくしましたしね」 シン「・・・・・・・・・あのさあ、俺、一応がんばったわけです50話」 ムウ「まあそうだな」 シン「それでですね、最後のあの扱いは何ですか? ってわけです、俺の苦労は何所に還元されてるわけ?」 アスラン「ルナマリアの膝枕」 シン「そんなものっ・・・!!」 ラクス「そんな物とは何ですかそんなものとは」 レイ「生きていただけありがたいと思っておけ」 ミーア「あ、話題変わるんですけどいいですか」 ミリアリア「どうぞ」 ミーア「シンって主人公なのに、どうしてタイトルにならなかったんでしょうか」 ムウ「・・・・・・・・・短いから?」 ステラ「ステラ、出た」 タリア「レイもミーアも出たわね」 カガリ「・・・・・前作組からも出てるぞ、名言になりそうなタイトルで」 マリュー「・・・シン君中心の話が無かったってことじゃ」 キラ「でもずっと主人公って言われてたわけだし」 アスラン「・・・・・・・・・いっそ主人公でない方が幸せだったかもしれないな」 ミーア「でもー、主人公じゃなかったら死んでたんじゃないかなと・・・」 シン「・・・・・・・・・・・・・・」 ムウ「あ、じゃあいかにも死にそうなキャラを死なせないための防御策か」 タリア「それ、一人にしか適用できませんよ」 ミリアリア「それに選ばれたシンが幸運なのか不幸なのか」 シン「・・・・・・」 ラクス「まあ、いい教訓にはなりましたでしょう?」 シン「・・・・・・・・・・・・・・そう、です、ね」 ラクス「身分相応という、ね」 アスラン「・・・・・・・・・(怖)」 ミリアリア「まあほら、おかげでアスキラが盛り上がったのでその功績はたたえるわ」 ミーア「そうですねー」 シン「くうっ・・(涙」 ルナマリア「・・・もうかける言葉がみつからないわ」 ラクス「シン・アスカの存在意義はなんだったのでしょうね」 アスラン「まあ少なくとも、美味しい役回りじゃなかったな」 マリュー「そうね」 デュランダル「私やレイは、割合といいところを掻っ攫えたがね・・・」 タリア「最後の最後で・・・ですけどね」 ミリアリア「ではそんなところでお開きにしたいと思います」 シン「っ?!」 ディアッカ「これ以上やってもお前が余計疲れるだけだぞ」 シン「そうだけど・・・そうだけど!」 キラ「じゃあこれでお開きだね」 (シン以外立ち上がる) シン「・・・・・・・・・・結局俺ってなんだったんだ・・・俺って・・・俺って・・・・・・」
了
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